闇崎/イナガキのゲーム雑記

雑食系おっさんゲーマーが壁に向かってブツブツ呟いてるよ

感想「マナーハウス 英國発 貴族とメイドの90日」

マナーハウスPRバナー
 “イギリスの100年前、貴族と使用人たちの生活を90日間にわたって現代人たちが完全再現!”という英国番組のDVD「MANOR HOUSEマナーハウス)」を見終わった!
 
 もー、すげー良かった。英国階級社会の光と影が垣間見れた。
  
 下っ端根性満載の自分としては、やっぱり階下の使用人たちにどうしても感情移入してしまうわけで、彼らが厳しい雑務をこなす中、友情を育んだりして困難を乗り切る過程に感動を禁じ得なかった。
 
 
 以下、自分勝手な感想。
 
 出てくる人は、みんな個性的で素敵な人たちばかりだけど、特に良かったのは……シェフ!
 
 屋敷に訪れた当初、大半の人が自分の置かれた状況を把握し「マジかよ」みたいな表情をする中、一人生き生きと己の職分を全うする彼こそがこの作品最大の萌えキャラだと思った。
 
 メイドを容赦なく叱りつけ、当時の料理を完璧すぎるほど忠実に再現し(時には豚の首とかも!)、そんな当時の料理に馴染めない主人に「あなたは偽物の貴族だ!」と容赦なく罵倒する様にシビれるアコガれるゥ!
 
 使用人たちが息抜きのパーティをする裏で、一人寂しく鳥の羽根をむしりながら「メイドに命じたけど誰もやってくれなかった……こんなに楽しいのに……」と呟くシーンも大好き。
 
 そんな孤高のシェフも、そのこだわりと技術が使用人の間でも認められ、徐々に敬意を集めていく過程にも胸をうたれた。
 猫背っぽい独特の歩き方も変人っぽくてカッコイイ。
 シェフ最高。
 
 もちろん、他の執事やメイド、フットマンといった人が相当苦労してるのが分かるし、自分としてはもっとそう言う所が見たかった、という贅沢な不満もあるけど、かなり充実した時間を提供してくれた作品だった。
 
 予想以上に帝国主義自体のイギリスは異常、という認識もできた。
 途中に出てきた社会主義者がすげー良い人に思えちゃったくらい、イギリスマジヤバイ。
 こんな暮らしは長続きしないよなー。現代に生まれて良かったと心底思う。
 
 オマケのガイドDVDも残ってるので、そっちも楽しみ。
 
 多少値段は高かったけど、その価値は十分にあった。満足!