闇崎/イナガキのゲーム雑記

雑食系おっさんゲーマーが壁に向かってブツブツ呟いてるよ

【レビュー】最新ハード移植を祝して、10年前に某雑誌に書いた「餓狼伝説スペシャル」レビューを再掲してみる

 こんにちは、7月で一番やった格ゲーは?と聞かれて「ダウンタウン乱闘行進曲 かちぬきかくとうSP」と答えて場を凍らせた男、イナガキです。

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 言及するタイミングを逃してしまった感はありますが、私のフェイバリット・格闘ゲームである「餓狼伝説スペシャル」がSwitch&PS4に移植されましたね! めでたい!

  既に私の家にはPS2版Xbox 360版餓狼伝説スペシャルがある状態ではありますが、当時ネオジオ版を買ったと思えば安いもんだよなーと思って買います。Switch版は持ち歩ける! そしてPS4版はアケコンが使える! それだけで値段分の価値はある!

 そして餓狼伝説スペシャルと言えば、フリーライターをやっていた時に、某ゲーム雑誌の「自分のオススメゲーム」的なコーナーにXbox 360版の記事を寄稿した事を思い出しました。久しぶりに自分の記事を読んでみたら、我ながらなかなか面白かったので(思い出補正はあると思いますが)、せっかくなので再掲します。

 10年前の記事だし、もう掲載された雑誌も無くなっているので大丈夫でしょ(多分)。

 

 思春期に「ストリートファイターⅡ」の大ブームを体験した私の青春は、格闘ゲームと共にあった。 心に残る作品はたくさんあったけど、その中からあえて一本選ぶとしたら、1993年にSNKが生み出した「餓狼伝説スペシャル」をおいて他にない!
 個性的なキャラクターや爽快感バツグンの超必殺技など、遊んでいて「楽しい!」と心から思える強烈な魅力を放つこの作品は、当時のゲームセンターでも大人気だった。ちなみに、私が使っていたのは、巨漢の太極拳使い「チン・シンザン」。強力ながらクセの強い必殺技を持ち、そんな技を使いこなす快感を味あわせてくれたキャラクターである。
 しかし、当時の対戦を思い返すと、不知火舞が使う龍炎舞の強さに泣き、ビリー・カーンの長いリーチに圧倒され、そしてキム・カッファン鳳凰脚に身も心もボコボコにされてばかりだった。ダック・キングのブレイクスパイラルに逆転負けを喫したり、ギース・ハワード当て身投げの前になす術もなく惨敗したこともあった。そんな苦い敗戦の思い出が多かったけど、それが良かった。だからこそ、苦労して手に入れた勝利に価値があったんだと思う。
 今では、Xbox360ダウンロードコンテンツ「XboxLiveArcade」で気軽に、そして安価に遊べるようになった。しかも、XboxLiveの機能を使って、世界中のプレイヤーと通信対戦すら可能に!   ネット越しの対戦はゲームセンターで遊ぶのとはちょっと勝手が違うけど、今遊んでも、このゲームが持つ熱い駆け引きは充分楽しめる。今の格闘ゲームが持つ、複雑な連続技も独創的なシステムも無いけど、むしろこの位がちょうど良い……と思うのはゲーマーとして枯れてしまったのかちょっと心配になるけど。
 このゲームを遊び始めてから、かれこれ10年以上の月日経ってしまったが、まったく飽きないのは不思議なところ。むしろ、今さらチンの立ち大キックの強さに気付く始末。そして、今日も新たな餓狼との対戦を求め、私はネットの世界へ旅立つのである。