黙示録の乙女
迷宮キングダム・リプレイ(1)黙示録の乙女(富士見ドラゴン・ブック)
- 作者: 河嶋陶一朗,冒険企画局,toi8
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2007/04/20
- メディア: 文庫
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そして読破!
まず、文庫とは思えない凝ったデザインの本文が良いね!
特に、迷宮マークがさりげなく本文に入っているあたりなんて、「これはマジモンの迷宮ゲームですよ」というメッセージをサブリミナルで刷り込もうとしているみたいで超グッド。
デザインだけでなく、イラストや図版を豊富に使って本文の内容を分かりやすくしていたり、注釈用に思い切ったスペースを割いてたりするあたりも、「迷宮キングダムというゲームの魅力を分かりやすく伝えよう!」と言う熱意が伝わってきてすごく感心。
そして、本文の内容についてだけど、「それにしてもこのプレイヤー、ノリノリである」というキャプションが常に画面下についているんじゃないか、ってくらいプレイヤーのロールプレイがノリノリで楽しい。
また、プレイヤーが考えた設定をGMがシナリオに組み込んだり、プレイヤー同士で積極的に因縁を作っちゃたりするあたりも、実にTRPG的で素晴らしいと思う。
そんなキャラクター面だけでなく、凶悪な敵モンスターもガンガン登場してきて『迷宮キングダム』のシステムが持つサドッ気も充分堪能できる。特に、モンスターとトラップの組み合わせにはヤバゲな物が多く、自分がGMをやる際の参考にかなりなった。
また、さりげなく第2版ルールに対応してたりするので、未だに1版ルールが半端に体に残ってる私にはかなりありがたかった!
イラストは『ソウルクレイドル』のtoi8先生。アニメ塗りではない、複雑な筆使いのカラーイラストが実にファンタジー・アートっぽくて、『迷宮キングダム』の世界に実に合ってると思う。また、黒を基調としたモノクロイラストも(良い意味で)鬱々としていて、非常にダンジョンチック! ぶっちゃけかなり好き。
人間の持つ四大欲求と言えば「睡眠欲」「食欲」「性欲」「迷宮欲」な訳ですが、この本はその「迷宮欲」を思う存分満たしてくれる至福の一冊だった!
5月19日発売の第2巻にも超期待ですよ!