リプレイ3冊感想文
最近ハマっていたブリーチDSも一段落ついたので、積んであったリプレイをまとめて読みました。
と、言うわけでサックリと感想でも。
トライアル・トラブル―新ソード・ワールドRPGリプレイ集NEXT〈5〉 (富士見ドラゴンブック)
- 作者: 藤澤さなえ,グループSNE,かわく,清松みゆき
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2005/12
- メディア: 文庫
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もうパーティも中堅レベル、と言うことで、盗賊ギルドの幹部になるためのミッションやら、それに伴う妨害やらがお話の主流に。
第1巻の頃には想像もできなかった展開と、ますます息が合ってきたメンバー同士のやり取りがステキですね。こういうノリってキャンペーン・シナリオならではゆえにシビれる憧れる。社会的地位の向上を目指す展開も、他のリプレイにはなかなか無い個性があってイイヨーイイヨー。
あと、ルールミスについて「間違えました、ごめん!」ってちゃんと謝ってる点も好印象。素直な人は好きです。
と、言う訳で。
このリプレイは、ぺらぺらーず・シリーズの独自の面白さを確立できた一冊になったと思います。
面白かったです。
お次は、ダブルクロスの異世界リプレイ集。
平安時代物の方は、きわめてシリアスで重厚な作り。
平安という時代を上手く生かしたキャラ造形や、当時の和歌を引用したセリフ回しなど、自分には到底ムリっぽいシビれるプレイが連発。すげーすげー言いながら読んでました。
安易にハッピーエンドにしない切ないラストも、ダブルクロスっぽくて良いですね。
一方、ネットゲーの方は「明るくて荒唐無稽、でも決める所は決める」という自分のよく知るFEARリプレイっぽいノリ。
HUNTER×HUNTERのグリードアイランドっぽい設定にハァハァしつつ、こちらも楽しく気軽に読めました。
ただ、きくたけキャラのエンディングフェイズは、(リプレイ的に珍しい展開になったので)もうちょっと引っ張って欲しかったですねー。
いや、でも二編ともノリは違えど質の高い作りで十分満足しましたよ。
ダブルクロス・リプレイ・オリジン―破滅の剣 (富士見ドラゴンブック)
- 作者: 矢野俊策,F.E.A.R.,しのとうこ
- 出版社/メーカー: 富士見書房
- 発売日: 2006/03
- メディア: 文庫
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やっぱり、これまで敵方だったファルスハーツ陣営のキャラがPCに加わってるのが最大の目玉ですね。特に、黒幕っぽく動くあの人は、ただひたすらに格好良かったです。でも、こーいうキャラって凄いし、面白いんだけど、マネすると確実に事故るよね……。文頭に「よい子はマネしないでね」の一文が欲しかったかもと言えなくもないかも。
実は、1巻とほぼ同じノリの2巻にはちょっと飽き飽きしてた所もあったんですが、これは前述のファルスハーツキャラが良いスパイスになっていて、緊張感を持ったまま読み終えることができました。
続き物なんで、この本から読み始めるのはオススメできませんが、既刊2冊を読んだ人にはぜひ読んでいただきたい作品です。