闇崎/イナガキのゲーム雑記

雑食系おっさんゲーマーが壁に向かってブツブツ呟いてるよ

「忍 SHINOBI」ヤバス

 先週末公開の日本映画「忍 SHINOBI」。原作が私の大好きな「甲賀忍法帖」という事で速攻で観に行った訳ですが、「ああ、脚本家の人は山田風太郎が大嫌いなんだなー」って思っちゃうくらいの超原作無視ムービーでした。
 つーか、原作との共通点は、キャラクターの名前しか無かったです。
 原作の名シーンをことごとく外す作りは、もはや一級の嫌がらせレベルに達してましたね!

 あー、でもセットの美しさや、キャラ衣装の山田章博っぽさは良かったです。
 役者の演技も、オダギリジョーの棒読み以外はなかなか。
 アクションも悪くなかったし、「甲賀忍法帖が原作」という要素が無ければ、もっと素直に楽しめたのかも……。

 原作のファンで、裏切られるのが大好きで、お金と時間が余ってる人はぜひ観に行くと良いです。












 以下ネタバレ的キャラ別感想。


甲賀卍谷】
甲賀弦之介→叫ぶし取り乱すしで、冷静沈着な原作弦之介はどこに……? 謎に包まれた瞳術の正体は忍法マトリックス

甲賀弾正→F書房の小笠原さんに似てた。ヒゲとか。使う忍術は原作超越の術。五体満足で甲賀卍谷に帰ってきます。

・陽炎→ふとももー。口から毒霧ブレスを吐く忍法グレートムタの使い手。

・如月左衛門→顔変化の他に、霞行部チックな光学迷彩まで身につけてパワーアップ! 正直、顔変化に頼らない方が強いと思う。

・室賀豹馬→忍法風水盤で、どんな情報も読み取るナイスガイ。「真っ昼間」に「目を見開いて」天膳に襲いかかって返り討ち。

・筑摩小四郎→なぜか甲賀方へ驚愕の大トレード。武器は鎖鎌とか手裏剣とか。鎌鼬は忘れた。


【伊賀鍔隠れの谷】
・朧→原作無視率No.1! 川をぴょんぴょん渡るし、小四郎の手裏剣も余裕で弾く驚異の体術の使い手。彼女の「破幻の瞳」が「相手の全身のホネをバキバキに折る能力」だとは地虫十兵衛でも読めなかったに違いない。

・お幻→ごめん、あんまり印象に残ってない。

・夜叉丸→なんかのっぺり顔。髪の毛攻撃は結構頑張ってた。ただ衣装を使ったがオモシロすぎ。あーいう攻撃ってジャージとか着てるとするよね。

・蛍火→夜叉丸ラブ度が0になって、代わりに朧ラブ度か急上昇! でも、原作のエキセントリックな魅力が無くなったのには先生ガッカリだ!

・蓑念鬼→ウホッ! ウホッ!

・天膳→普通に死んでビックリした。