闇崎/イナガキのゲーム雑記

雑食系おっさんゲーマーが壁に向かってブツブツ呟いてるよ

本当にあった?怖い話

 知人からこんな話を聞きました。ネタだと信じたい。
 
 
 あるコンベンションで、某近代ホラー物のTRPGセッションが予定より一時間ほど早く終わってボードゲームでもやるのかなー」とか思ってたら、プレイヤーの一人が「このシステムで温めていたシナリオがあるんですが、やってもらえますか?」と言ってきました。
 正直、時間内に終わるのか不安だったので聞いてみたら「大丈夫」と言い切っていまして、それなら……と了承したところ、いきなり舞台がさっきまで遊んでいたアメリカから日本に移ってしまいました。私のキャラ(そしてみんなもキャラも)欧米人ばっかりなのに。……多少は面食らいましたが、突発的なセッションだし仕方ないかなと納得しかけましたが、ふと思いました。
 ……そう言えば、このGMが先ほどのセッションで日本人をやってたよなー。しかも「超巨大財閥の御曹司」とか言う設定*1……まさか、このシナリオをやるのを見越して……?
 いやいやそんなハズが、と気を取り直してセッションを進めます。新GMが担当してた日本人キャラクターの金持ち描写が、すっげえ過剰なのはまあ目をつぶるとします。しばらくして、依頼人が現れました。
GM「この事件の解決を君たちに頼みたい」
PC「なるほど。でも、どうして警察に頼まないんですか?」
 ……私もここで「実は……」とか言いながらホラーっぽい話が出てくる物と期待していました。でも帰ってきた答えは。
GM「……なんとなく」
PC「え?」
GM「なんとなくだよっ!」
 ……まあ、気を取り直してセッションを進めます。
 警官に情報収集していたところ、賄賂を要求されました。交渉にあたるのは、このGMが前のセッションで使っていた日本人キャラです(ちなみに、この時は前回のGMがこのキャラを担当してます)
日本人「まー、オレ金持ちだしねー。札束を渡すよ」
GM「警官は賄賂を受け取りました。判定してください」
日本人「(ころころ)あ、大失敗一歩手前の目だ。じゃあ札束を床にばらまいて言い放ちます。『貧乏人め、拾えよ!』」
GM「……オ、オレのキャラはそんなことしないッ!
 突然の激昂に、日本人を担当していた旧GMはショックを受けたようで暫く黙り込んでました。
 まあ、気を取り直してセッションを進めます。
 しばらくして、何か手がかりになるアイテムが手に入れました。
PC「では科学者である私が、機械で調べてみましょう。(ころころ)成功」
GM「(しばらく沈黙した後)えーっと、ではですね、えー、あなたの機械は煙を噴いて壊れました
PC「ええっ? 判定に成功して壊れちゃうんですかっ?」
GM「……(無視)」
 そんな訳で、手がかりがなくなって困り果てた私たちに、GMが助け船を出してくれました。
GM「じゃあ霊能者さん、霊能力判定してください」
PC「はい。(ころころ)あ、失敗です」
GM「(しばらく沈黙した後)では、あなたはその手がかりから霊力を感じることができました
 ?? 成功が失敗で、失敗が成功とは奇妙な話です。
 まあ、気を取り直してセッションを進めますが、時間は残り5分を切りました。
GM「では、本棚から日記が見つかりました」
PC一同「「おおっ」」
GM「日付は50年前です。どうやらアメリカ人から魔術を教わったようですね」
PC「えー、50年前って言えば、ペリー来航前?」
GM「黙っててください」
 と、良い感じで険悪になった所で終了時間。黒幕が出てきてベラベラ真相を話して終わりになりましたとさ。


【終了】

 
 うーん、面白いんですが、ちょっとステロ気味でリアリティに欠ける気もします。でも、一時間ちょっとでーゆー(ある意味で)貴重な体験をされたのは、ちょっと羨ましいかもです。
 あー、あとそのGMは業界関係者(らしい)PCの一人に「このシナリオ、本に載せてもらえません?」って言ってたそうな。
 
 そこまでベタじゃなくても!

*1:前回のGMはその時は笑って許可してました。まあ、まさかこんな事態になるとは思ってなかったでしょうし