塊魂ファーストインプレッション

　昨日買った「塊魂」は、4時間ほど遊んでとりあえず全面クリア。とは言え、巻き込んだ物のコレクションやタイムアタックが主な遊び方みたいなので、むしろこれからが本番？
　
　基本は「玉をごろごろ転がしてって、玉よりも小さい物をどんどん巻き込んで大きくしていく」ゲームなんですが、最初はケシゴムやら虫ピンやらを巻き込んで行くうちにドンドン大きくなって、最後は人間→車→ビル…と言った風にエスカレートして行くのが非常に快感です。
　ミクロな視点がマクロなものに変わっていく段階で「あー、この辺りの地形ってこーなってたのか！」と判っていく様も新鮮な驚き。
　巻き込む物のリアクションもこのゲームの魅力の一つで、電話は鳴るし・犬は吼えるし・卵は孵るしで巻き込む度にてんやわんやです。中でも、逃げまどう人間と巻き込んだ後の悲鳴が、GTAやらポスタルなんかにも似た背徳的な愉しさを感じさせます。
　
　音楽も良いです。豪華なんだかそうじゃないんだか微妙なラインナップですが、どれもノーテンキで陽気な歌ばかりで、聴いてるだけでも楽しいキモチにさせてくれます。
　特に松崎しげるのEDテーマは、無駄に荘厳な曲と過剰な愛に満ちた歌詞、それらに松崎しげるの歌声がミックスされることによって松崎しげるが人類を新たなステージへ導くかのような錯覚を覚える名曲です。EDの演出もスバラ楽しく、あーもうどうにでもして！って感じ。
　
　……と、まあ、なんかべた褒めですが面白かったんだからしょうがない。
　やり込みプレイが苦手な人や、独特のノリを楽しめない人には辛いかも知れませんが、けっこー万人にオススメできるゲームじゃないかと。
　ミスタードリラーやもじぴったんの系譜に位置する、ポップなセンスとゲームゲームしたシステムが結実した良作です。
　
　ちなみに、王様の声の脳内イメージは［google:ペリー　黒船　開国してください］の人なのは私だけ？